SELF PORTRAIT

槇原敬之( Noriyuki Makihara ) SELF PORTRAIT歌詞
1.君に会いに行く

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

遠足の前の日が
確かこんな感じで
待ち合わせの時間より
ずいぶん早く出掛けた
日曜日の電車は
みんなやさしく見えて
どんなに混んでても
おだやかに揺れている

いつでもねむってしまう僕に
あの時夕焼け教えてくれた

こんな風に自分が
素敵と思うことを
わけてくれる君が
気が付けば好きでした

デパートの一階で
何げなく歩いてたら
君の香り見つけて
何だかてれてしまった
一人の時はきっと
気にしなかったことが
今の僕に触れてくる
これがきっと恋だろう

こんなにたくさんの人の中で
僕だけ見つけて君がほほえむ

今までいろいろと
あったけれど
君に会えるためならいいと思った

君が思っているのと同じぐらい
好きです


2.No.1

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

お互いのことをもう
さぐるのはやめよう
もうわかっている
君は僕が好きで
僕は君が好き

幸せにするといつでも
思ってはいるけど
どんな風に
すればいいか
この僕にもわからない
そんなもの

二人で歩いてみよう
一人ぼっちだった自分を
お互いに忘れずに
いればきっと平気

今までで一番
素敵な恋をしようよ
もうこんな僕で
いいかなんて思わない
世界で一番
素敵な恋をしようよ
とりあえずそれが
僕らの目標

子供の頃の写真を
君に見せたとき
あたりまえだけど
自分がいないから
くやしいといったね

夕暮れ僕の街には
チョコレイト工場のにおいがする
いつかおいで
あの河原に自転車で
つれて行くよ

君は気付いていない
しゃべり方少しずつだけど
僕に似てる もっともっと
変えてしまいたい

君を笑わせたい
力ずくでも笑わせたい
そして年をとり
いつかしわくちゃになったら
そのわけは僕の
せいだと言わせたいんだ
君のほほえみは
みんなを幸せにする

今までで一番
素敵な恋をしようよ
もうこんな僕で
いいかなんて思わない
世界で一番
素敵な恋をしようよ
とりあえずそれが
僕らの目標

君のほほえみは
みんなを幸せにする


3.さみしいきもち

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

自転車でなら10分と少しの
君の家なのに
電車の沿線は全然ちがって
もう会わないって決めてから
駅を見るのも
いやだったけれど今は割と平気

別れてから全然
会ってないから
僕の中の君は
恋人の笑顔

二人で目覚めた朝も
ちゃんと遅刻しないで
バイトに行く君が好きでした
正直すぎる君と僕が
嘘をついてまで
一緒にいれるなんて
今は思わない

知らない間につくっていた
キリ傷のように
あとになってから胸が痛んだけど
本当に大好きだったから
大事だったから
別々に歩く二人もいると思う

あの雨の日君が
持って行った傘は
僕のにおい消えてる
返さなくていい

あれから僕は相変わらず
一人だけど今は
自分のことだけでせいいっぱいです
さみしいきもちに負けそうで
誰かをさがしていた頃の
ように今は
弱くありません

それでもさみしくなったら
恋人だった君を
想い出してるけど
それくらいは許して


4.髪を切る日

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

はさみが通るたびに
想い出が落ちて行く
今朝 何気なく見た
パスポートの写真だけが
君を覚えてる
人は髪を切る前に
きっと何かを片付ける
だからわざわざ混んだ日曜日を
選んでしまうのだろう

終わる恋人同志は
きっとお互いの変化を
わかりあえず
それがうわべのこととさえも
気付けない

少なくとも僕たちは
そんな風に別れた
短く切って下さい
彼女が嫌いだったスタイルに

この店に座る人を
鏡の中で見ていた
すてきになっていく人たちを
見ていると思わず微笑んで
そういえば二十歳まで
僕は髪をおろしてた
初めて額を出した日は
何だか恥ずかしかったけれど

扉を開けた僕の襟元を
吹き抜ける風に目を閉じてみる
見送った季節を今日から
取り戻そう

君の残した言葉は
僕の中で育てるよ
さよならの意味もきっと
自分で変えることが出来るはず

そろそろ前に進まなきゃ


5.Witch hazel

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

恋と呼ぶにはさよならを聞くことを
覚悟していた僕らだった
夏休み中のKISSの数が一番
たくさんあったそう覚えてる

僕の肌がだんだん焼けてくのを
おもしろそうに見ていたよね
仲間からぬけ出して
借りたオープンカー
カーブ切るたび
髪が肩にあたった

本気で好きになったみたい
そう言えば君が
肩をすくめ困るのが
少し怖かった
例えばいつか誰かと
恋におちても君を
思い出すのが
少し怖かった

折ったままのチノのすそかくれてた
あの海辺の砂こぼれおちる
君がふざけて僕を押したひょうしに
ころんだ空はこの街にない

いたずらが過ぎて困らせてばかりいる
君におこったふりをしたら
ごめんねと何度か言っていたのに
あきらめたようにやめたのがつらかった

太陽がやけどをさせて
痛かった背中も
君を強く抱く時は
平気だったんだ
大人になることが
忘れて行くことなら
僕は今のままでいたい

本気で好きになったみたい
そう言えば君が
肩をすくめ困るのが
少し怖かった
例えばいつか誰かと
恋におちても君を
思い出すのが
少し怖かった


6.彼女の恋人

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

僕の車にそんな風に
かんたんに乗れるんだね
確かにちゃんと家まで
送るつもりだけど
僕とあいつの間にいつか
入り込んできた君を
最初に好きになったのを
二人は知らない

雨続き終わった今夜
星がたくさん見える
あいつの前でならどんな
顔できれいねと言うの?

勇気だけじゃできない
ことがある
彼女の恋人は 僕の友達
でももしこの車に
ロケットがついてたら
あの星空へ連れさりたい

日頃は僕の方が割と
もてる方なんだけど
ここぞと言う時には
あいつがさらってく
自分の親友だから
いいやつに決まっているけど
友達ではじまった
三人だから困る

気持ちのアクセルなかなか
踏み込めない僕は
出足がよくないといつも
教習所でも言われてた

星の数ほどいる人の中で
どうして君が好きなんだろう
星の数ほどの人の中一番
不幸だなんて思わないけど

僕一人だけが友情なんて言葉出して
悩むくやしさより 二人が
似合うのがもっとくやしい

星の数ほどいる人の中で
君と出会ったのは嘘じゃない
だから僕の車に
ロケットがついてても

どこへもつれさらない
僕のものじゃなくても
君がやっぱり 好きだから


7.SELF PORTRAIT

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

山のような洗濯物を
腕を組みながら見ていた
恋人がほしいとここで
思っちゃいけない
レンタルビデオは二日延滞
持ち帰ってきた仕事も
スピルバーグみたいに最後は
奇跡をおこしたい

TVで見た
ミッドウエイのアルバドロスみたいに
誰にも教わらず
僕は飛べないから

忙しいという言葉が
口ぐせになってる僕を
許してくれるみんなのためにも
がんばらなくちゃ

引っ越しの時からほどかない
荷物を横目でみていた
少しずついい部屋に住んでる
僕が時々さみしい
ほこりかぶってる洗面器
たまに銭湯でも行こう
大変なのはぼくだけじゃないと
少しはわかるかも

らしくないと
言われると少し疲れるけど
笑ってる方が
自分でもいいと思う

どう考えても昨日と
今日の僕は違うから
最高の笑顔みせるためにも
がんばらなくちゃ

大事なのは
戻りたいと思うんじゃなくて
あの頃の記憶を
大切に育てること

忙しくしている僕を
わかっているのにわざと
電話してくるみんなが大好き
「がんばらなくちゃ!」


8.困っちゃうんだよなぁ。

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

僕がコンパに出席このこと自体が
革命的なんです真面目ひとすじなんです
他の女の子には興味なんてなくて
図書館で見かけてるあの子に片想い
ムリヤリ連れてこられた 二次会はなんとディスコ
僕の暮らしにはないハデさがあります
女の子の洋服もなんかすごくテレちゃう
でも僕もちょっとだけ参加してみたい

世の中知らないことばかり
僕はひょっとしたら損してるかも
でも急に踊ろうって言われても
(困っちゃうんだよなぁ)

Oh God, Oh God
Please tell me
how to dance
ムズカシイ漢字なら書けるのに

Oh God, Oh God
Please tell me
how to dance
“そんなもんは自分で考えなさい”

脇をしめてきゅうくつにおどる人のスキま
どこかで見たことある横顔に気付いた
髪をぎゅっとしばって まゆをちょっとうすくして
紺の制服だったら見まちがえたりしない
清楚という言葉をあてはめるには少し
図書館という場所 がぎこちない君だった
何か今一つ勇気がもてなかった理由は
派手な照明により浮き彫りにされた

ないものねだりも恋のはじまり
だけどねだってばかりじゃ悪いから
今日から生まれ変わらせていただきます

Oh yes, Oh yes
I have a lot of things
that you don't have
君の知らないことは僕が知ってる

Oh yes, Oh yes
I have a lot of things
that you don't have

つかみとしてスプーンでもまげてみましょう


9.MILK

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

こんなに遅くたずねてごめん
なんとか一人でやってみたけど
どうしてもうまくいかなくて
とてもとてもこわくなってしまった

人に負けないものが僕には一つ
だけでも一つしかなくて
必死にそれを守ってきたけど
あきらめそうになったんだ

大人になってくると
なぜか素直になるのが難しいね
僕も同じと微笑んで
泣けばいいよと言ってくれた

不器用な君の手のひらが
僕の背中であたたかいから
氷ついた気持ちとけだして
涙が止まらないよ

黒いランドセルにボロボロの
勇気と正義をつめこんで
泣きそうにドアを開けたらすぐ
机の下ひざをかかえてた

「男は簡単に泣くんじゃない」
暖かいミルクをくれた笑顔
誰かによりかかりいつの間にか
眠った頃がなつかしい

自分と違うことをしてる
人をうらやんだりしたけど
やっぱり僕は僕だから
ダメな自分も好きにならなくちゃ

パジャマ姿で送ってくれる
サンダルの音と“がんばれよ”の声
暖かいミルクみたいだね
胸にしみこんでくる

月も桜を揺らす風も
もう僕の前通り過ぎないから
明日はきっと今日よりも
いい日に決まっている

君がいてよかった


10.ズル休み

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

帰り道のコンビニには
なんでもそろってるけど
二人をもとに戻す
接着剤はないらしい
日曜出勤から
つかれてもどる僕は
一人ぼっちのつまった
袋を片手にドアをあける

留守電の点滅
四件は友達の声で
残りの一つはいったい
何て呼べば ぼくは救われるの?

人は必ず誰かに
愛されてると言えるよ
だって僕は今でも君を
とてもとても好きだから

明日は月曜日
会社をズル休みして
すいたコーヒーショップで
おなかいっぱい食べよう
煙草をとり出して
ぼんやりしてるうちに
ウエイトレスがカップと
気持ちまで全部片づけて行く

忙しさになんか
負けない恋だと思ってた
あの時雑誌についてた
占いなんて嘘だと思っていた

恋人が今いなくても
いるとどうか嘘をついて
ぼくも「幸せでよかったね」と
うまく嘘をつくから

僕は誰かを探すよ
それはきっと君のためだよ
例えば髪を切るように
生き方は変えられない

人は必ず誰かに
愛されてると言えるよ
だって僕は今でも君を
とてもとても好きだから

人は必ず誰かに
愛されてると思いたい
君のこと想うように
僕もいつか愛されたい


11.雪に願いを

作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

大事な人を数えたら
けっこうたくさんいて
そんな自分は照れる程
幸せだなって思った
今夜会いたい人だって
やっぱりたくさんいて
もしも雪が降ったら
電話代すごいだろうな

“クリスチャンでもないのに”
そう思っていたけれど
クリスマスは
優しい気持ちになるための日だね

TWINKLE TWINKLE LITTLE WHITE SNOW
願いは屋根にかけよう
こんな街じゃ星も
あんまり見えないから
Wow TWINKLE TWINKLE LITTLE WHITE SNOW
サンタが忙しい今夜
みんなに素敵な
笑顔つもりますように

誰かのことをいつでも
想い過ぎるときは
一人ぼっちの自分を
痛いくらい感じるね
魔法にかけられたように
輝く街の中で
ねじれる胸がまんする
背中なら心配です

今頃どうしてるのか
僕にはわからないけど
今君が元気でいるなら
それでうれしいよ

何度もくり返す
一生のお願いに
神様も苦笑い
でも今夜は心から
“I wish you a Merry Christmas”
例えば一人の夜でも
君のこと思ってる人は
必ずいるから

TWINKLE TWINKLE LITTLE WHITE SNOW
願いは屋根にかけよう
こんな街じゃ星も
あんまり見えないから
Wow TWINKLE TWINKLE LITTLE WHITE SNOW
サンタが忙しい今夜
みんなに素敵な
笑顔つもりますように


12.猫がふんじゃった

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

僕が帰ってきたのに 気付いた猫が
眠る君の横顔 ふんずけてやって来た
笑い声ころしながら 今日はついてなかったと
首をかしげる猫に 話すともう救われてる

ごめんよ 待ちくたびれたんだねえ
みけんにしわをよせて 寝息をたててる
少しのびたひげが あたって起こさないように
君の額にそっとKISSをした

毛布に僕ももぐりこんだら
一瞬目をさまして 僕の胸に手をのせる

とてもいい映画を 見たような気持ちで今日が
毛布にくるまって 終わってゆく

僕もねむる 君もねむる 猫もねむる